年末残り一週間の日も暮れて

 今年はどうしたことか昨日の有馬記念の出走前に年賀状を出し終えて、なにやら余裕の年末モードかと思ったが甘かった。今日はクリスマスイブだが、朝から快晴に恵まれて絶好の大掃除日和となり、普段手を出しにくい部分を徹底清掃することとなったのだった。
 
 テレビの裏などというものは昔は「ただのテレビの裏」だったのだが、今は巨大化したテレビとその周辺機器がラックに鎮座おわしまして、のたうち絡まるコードはあたかも酒癖の悪いヤマタノオロチの如し。放置すればトラッキング火災なども心配もあるだろうからたまには掃除はせねばならぬのは分かっていても、そのひどい状況も分かっているから年末大掃除までほったらかしだったわけでもある。
 
 それでもさっさと掃除を終えるはずが、手をつければあれもこれも眼について、次々手をつけ出すのもいつものことだが、サッシの窓枠にスチームガンを持ち出したところで掃除も終了とし、残りは読書とクリスマス準備に費やすこととしたのだが、大掃除までやってしまえば年末のわだかまりもさらに一掃された感にて、どことなくすがすがしい気分がするようだ。
 
 やがて夕暮れ時となり西窓に向かいこのブログを書いていると、どうしたことかクリスマスイブどころか、大晦日を迎えたような気分にもなる。こんな気分はそれほど静かな暮れ時を迎えたためであろうか、それとも年内の雑事をすべて前倒しで片付けてしまって少しばかり勢いが余ってしまったせいだろうか。
とすると年の残りの日々は年の余りとでもいうべきもので、日暮れのあとに地のきわにしばし残る暮色のようなものなのだろうかと、いつのまにか暮れた西の空の残照を眺めて考えた。
 
今日は静かな年の瀬の休日である。