父母未生以前の面目

夏目漱石の小説「門」のなかで主人公が禅寺で公案を与えられるところで、
「父母(ぶも)未生以前の面目について考えてみてはいかがでしょう」という場面があるが、妙にこの公案が頭にまとわりついていながら何のことやらよく分からないのだった。

今日夕飯を食おうとした席に妙に乾いた焼き魚の皿が出ていたから、これはなんだと聞くと
朝切り身を焼いたのだが、そのままオーブンから出すのを忘れてしまったので今出したと言うのだった。
朝飯のおかずになるはずの魚の切り身が思いもかけず夕飯に現れたのである。
 
そういうことだったのか。。。。