消えた年金どころでない

年金の支給開始は段階的に65歳とすることになっているが、政府内部では70歳への引き上げの検討をすでに完了し、実施は既定の路線ということになっているらしい。あとは発表のタイミングだが、この日本においてはみんな不満ながらも暴動も起きず、きっと粛々と実施されていくことだろう。65歳から70歳に支給開始を引き上げることにより、財源に悩む年金の支給総額を焼く2割近く削減できるというのだからこれは大きい。だが裏を返せば掛けた年金ももらえずに死んでいく人間が増えるだけということだが。
それも消費税と同じく、次々と支給開始年齢が引き上げられていくことにもなりかねない。

「本日120歳を迎えて年金を受給される福田ゴンスケさんです。福田さんは今の年金制度開始後3人目の受給者となります。福田さん、一言おねがいいたします」
「はがほれほにゃまらふにぃい」
「・・・とても、うれしい、長生きの甲斐があった、といっています」
「最初の年金は何に使われますか?」
「ほげ、はがっ・・」
「あれ、福田さん、死んじゃった〜」

・・・こんな悪夢のような未来を想像させてくれる日本政府とはF・K・ディックのようだな。